Guitar Repair of the Day
GIBSON ES-335TD
70年代後期の335。
ピックアップ交換
ピックアップの切り替えトグルスイッチが2か所あります。
一つは通常の切り替え、もう一つはタップスイッチ。
純正のピックアップを見てみると、中で2芯+2芯に繋がれ2本になって出ています。
今回交換予定のピックアップはギブソン製の57CLASSIC。
ワイヤーは、1本(2芯)です。
タップ配線を追加する為、カバーを開けます。
中身を分解しオリジナルのように2本にしてコイルタップしました。
4芯のワイヤーを使わず、あえて当時のオリジナルピックアップと同じ2本仕様に。
ポット交換
コントロール類も全て交換。
セミアコのポット交換は少しコツがいります。
こんな感じで穴位置と同じテンプレートを作り、事前に配線してしまいます。
というか、先に配線しないと入らないですね^^
冶具ボードに乗せてワイヤリング。
コンデンサーは当時の物をそのまま移植。
スイッチも当時の配線図の通りにワイヤリング。
ペグ交換
チューニングの精度もあまり良くなかったので、ペグも交換。
フレット擦り合わせ
がたつきのあったフレットは、ネックジグにて研磨、調整。
弦を張って、トラスロッドを調整し指板のストレートを確認、チューニング。
その間おおまかに、がたつきのあるフレットをチェック。
通常弾いて問題の無いセッティングにしてからゲージメモリを “0” に合わせ弦を外します。
フレット、ボディなどを養生し、研磨を始めます。
ハイフレット近辺のフレット溝が、かなり腐食しており、足も食い込んでおらずグラグラ。
溝を埋めてから切り出し、新しいフレットを打ち直しました。
ハイフレットのローズ指板がかなりダメージがありフレットを打ちこんでも安定しなかったり、弦を張ってからの微妙な捻じれに合わせ、何度か研磨を繰り返しながら完了。
古いギターでここまで手の込んだリペアになると、完了までにとても時間が掛かってしまいますが、その分まだまだ現役でいけそうなバランスの良い335でした。
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