Guitar Repair of the Day

GIBSON ES-335TD

ギブソンの335。
70年代の個体でした。

40年以上経って全体的に味わい深い風格になっているのですが、個々のパーツには劣化が見られました。
ナット溝がかなり低いのとペグの精度が落ちていてチューニングが安定しないとの依頼。

但し金属パーツを新品にするとピカピカになって違和感がありますよね。
ペグのノブも経年で日焼けした劣化の風合いは残したい・・・

今回はシャーラーの新品ペグをレリックして外観に使用感を加え、ノブはオリジナルの物を外し載せ替える事にしました。

オリジナルとシャーラーのペグを並べてみました。
オールドのパーツは、汚れ、手垢、油、等々 様々な汚れが付着しているのに対して新品はピッカピカの状態。

ノブのレリックは、薬品や紫外線などで日焼け感を出す事は出来るのですが、オリジナルと全く同じ風合いになるわけではないので、ノブのみオリジナルを外して使用。

レリックは薬品、油、手作業にて時間の経過を再現するのですが違和感の無い見た目になりました。

表面から見ると違和感無いですね。

続いてナット交換。
ナットはチョーキングして弦が持ち上がった時や弦の張替え、チューニングする度に、ナット溝を弦が行き来するので溝がすり減っていきます。
何十年も使えば1フレットに当たってしまうほど溝が低くなる事も。
消耗品なのでビビりが見られたら直ぐに変えたほうがいいですね。
今回は牛骨ナットへ交換。

ナットのスロットへぴったりと収まるように成形します。

次に元のナットの高さに近い所まで削り落とします。

ナットを削る専用の治具を使ってベルトサンダーで削ります。

現在の高さはオリジナルより少し高い位。

この後スロープを付けて磨いていきます。

弦の溝を開けた跡、ステインで日焼け加工します。

油も多少付着させ、オールドっぽい見た目の新品ナットになりました。



古いギターのパーツ交換に躊躇している方は是非ご相談下さい。
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