Gretsch G6136TSL Silver Falcon

Repair of the Day

Gretsch G6136TSL Silver Falcon

デザインやパーツもホワイトファルコンと同じなのですが、ブラックカラーにシルバーハードウェアの仕様で全然印象が変わりますね。
状態

購入したばかりなので全体調整と微調整を行いました。
ネック

先ずはネックの状態。
ネックの反りを見るのにネック側から見たり、ボディ側から見たり、指板のエッジ側から見たり、と様々なチェックの方法がありますが、写真のようなギザギザノッチのついたストレート定規が一番正確に反りを測れます。
隙間の場所、大きさによって微妙な捻じれや波打ちを確認する事が出来ます。
今回は若干の順反り。

トラスロッドの回す量もストレート定規があるほうが、回した分の変化量が確実に分かります。

今回のギターはかなりトラスロッドを回した形跡があるので、ほんの少しだけ回しました。
ブリッジ

続いてブリッジ。
スペースコントロール・ブリッジと呼ばれるサドル。
持ち込まれた時点で3弦と4弦の間がかなり開いていました。

ローラーを回すと弦の間隔を調整出来る珍しいタイプです。
テールピースとピックアップのポールピースの延長にくるように調整しました。
ブリッジ底面

ブリッジが簡単に動いてしまう、との事で見てみました。

1弦側がかなり浮いています。

かなり隙間があるので底面を削って調整しました。

ぴったりフィットしました。
調整

弦を交換しナットの溝も若干削って調整。

指板もクリーニング

弦を交換してサドルの高さを調整。

グレッチはセッティングが出来ている状態とずれている場合とで、弾き心地がまるで違います。
他のギターも勿論同じですが、グレッチほど調整で弾きやすさが劇的に変わるギターも少ないですね。
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