Guitar Repair of the Day
Chaki W-80
茶木絃楽器製作所のアコースティックギター。
恐らく70年代後半から80年代初めに作られたモデルだと思います。
全体のメンテナンス、ナット交換と同時にピックアップ取り付けの依頼。
今回はL.R.BaggsのマグネットタイプのPU M1 Activeを取り付けました。
先ずはエンドピンジャックの穴加工。
このギターはエンドピンが付いていなかったのでドリルで開けます。
センター位置を決めて ジャックの径に合わせてドリルで加工。
穴が開きました。
L.R.Baggsのエンドピンは全然改良されないですね。
ストラップによっては引っ掛けづらい物もあります。
その場合、ストラップの皮を綺麗に穴加工するとホールド性が良くなりますよ。
マグネットピックアップ部。
電源はボタン電池で重さの心配もなし。
サウンドホールに取り付けます。
後程弦を張ってから、ポールピースの位置を合わせます。
今回は同時にナットの交換も行いました。
ここまでナットの溝が広いと、耳障りなキーンという鳴りが出ます。
溝が低すぎる場合、1フレットに当たる弦も。
牛骨ナットを削り出して取り付けます。
接着剤が付いてデコボコしていたナットスロットも綺麗に加工。
底面、横面共に隙間無くぴったり収まるように加工します。
弦を張ってナット溝を修正。
弦高を適正な位置になるよう溝を削り、バランスの良い弦振動になるように調整します。
エンドピン側はこのようにプラグを刺します。
各弦の真下にポールピースがくるように、ピックアップの位置を調整。
M1のようにサウンドホールに取り付けるタイプ、サドル下にセットするピエゾタイプ、内部をマイクで拾うタイプなど様々なピックアップがありますが、ピックアップを取り付けた効果は弦を張った状態のコンディションに大きく左右されます。
弦高が低すぎて弦振動が足りない状態や、ナットやサドルの高さが合っていなかったり、ナットの溝が広がっていたりなど、弦振動のバランスが適正で無いとその振動を拾うピックアップは最適な弦の鳴りを拾えなくなります。
ピックアップの取り付け、交換の際はギターのセットアップも同時に行って下さい。
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