YAMAHA FG-110
Repair of the Day
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YAMAHA FG-110
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ヤマハの赤ラベルと呼ばれる、60年代後半から70年代前半までに作られた音叉のロゴと赤いラベルが特徴のアコースティックギター。
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「ヤマハの赤ラベルは見つけたら買いですか?」
「赤ラベルを徹底的にメンテしたら鳴りますか?」
みたいな質問は結構多いです。
現状最近の取引価格を見てみるとコンディションの良い個体は流通しきってしまった感じです。ただオークションなどでも結構安くなっているので、メンテして使用すればかなり鳴りだす固体も結構ありますね。
未だに数多く持ち込まれるギターですね。
L.R.Baggs iBEAM
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かなりコンディションの良い個体にピックアップを追加したいとの依頼。
今回の赤ラベルはボリュームのあるワイルドな印象のサウンド。
なのでL.R.BaggsのiBeam Activeはバランス良くサウンドを拾うのでとても良いチョイスでした。
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iBeam Activeはピエゾ方式でボディの振動を拾って出力するタイプのピックアップですが、よりマイクで拾ったサウンドに近いサウンドが特徴です。
エンドピンジャック取り付け
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エンドピンからエンドピンジャックへ交換、取り付けします。
ピンを抜いてみると、センターからかなり左に寄っていました。
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一旦埋め木をして穴を開け直すのにセンター位置を決めます。
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ぴったり真っすぐ真ん中に取り付け完了。
ピックアップ取り付け
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ピエゾ部分はサドルの真下に取り付けます。
写真のような取り付け冶具が付いて来るので、サドルピンの穴を利用して正確にサドル下に取り付けます。
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こんな感じでサドルピンの穴から出します。
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ボリュームはサウンドホール上部に。
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海外製の量産品メーカーは生産ロットを早める為、急激に乾燥された木材を使用していることもあります。製作時に使われる接着剤も多種多様にあり、また接着工程もポン付けするような流れ作業もあるかと思います。
その全ては沖縄のような高温多湿環境で使用する事を想定して製造していないので、ここ亜熱帯の沖縄ではメーカー想定外のトラブルがとても多いです。
某有名メーカーのアコギが本土から送られて3日~1週間でネックが捻じれてリペアに持ち込まれるみたいなケースは本当に本当に多いです。
ヤマハの赤ラベルは日本で製造されてから既に40年~50年経っています。
沖縄での使用であれば、量産品有名メーカーのアコギよりもコンディションは長期的に安定していると思います。
あくまで沖縄での話です・・・
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