Canda 404S
Repair of the Day
Canda アコースティックギター
70年代に神田商会が発売していたGrecoとアコースティックギターのCanda。
ギターも様々なヴィンテージがありますが、70年代の製品も、もはや50年物。
国産、輸入ギター問わず、40年、50年を経過した個体は、独特な質感、響きがありますね。
状態
流石に50年。
塗装のあちこちは剥がれ、バインディングは割れて朽ちていたり
ネックジョイントのエリアはパリッと剥がれ落ちています。
裏のバインディングもかなり剥がれていますね。
ブリッジ剥がし
ブリッジは何か樹脂のような物で固められていて、少し浮いています。
今回はボディの塗装を剥がし塗りなおすので、ブリッジを一旦剥がします。
熱を加えてクランプしながら、少しずつ剥がしていきます。
熱で接着剤が溶けてきたところでスクレーパーを入れて剥がします。
かなり変形してボロボロになっています。
塗装剥がし
ここからはスタッフのさくら🌸へバトンタッチ。
塗装剥がし、下地調整、塗装、水研ぎ、研磨、バフ掛けは彼女の担当。
一旦全てのトップ、バック、サイドを剥がします。
バインディング修正
バインディングの状態がよくない箇所も多いので、成形して新しく付け加えます。
古くなって割れているエリアをトリマーで調整。
なるべく太さやサイズの合うバインディングを組み合わせます。
完璧では無いですが、なるべく差異の無い形に仕上げました。
裏側も全て塗装を剥がし、バインディングの修正を行います。
ナチュラル塗装
ボディトップ表面の染みや日焼けは完全には落とせない(厚みが薄くなる)ので限界までで平面の出せるところまで。
持ち込まれた時にあったヒビや割れも無くなりました。
この後数回トップを重ねます。
ブリッジ接着
一旦剥がしたブリッジを再び接着。
このままクランプして数日待ちます。
綺麗にくっつきました。
仕上げ
サイド、バックも新たに着色してラッカーで仕上げました。
ピックガードも研磨してバフ掛けしピカピカに。
指板、フレットも磨き上げてピカピカ。
こちらがビフォー
こちらがアフター
ヘッドもバフ掛けしてピカピカ
何十年も共にした相棒も、50年連れ添ってボロボロに。
ギターはどこかのタイミングで、全てリフィニッシュする事で、また新たな気分で共に過ごせますね。
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