Fender Japan Stratocaster
Repair of the Day

Fender Japan Stratocaster

ネックは元のままでした。
塗装はがし

剥がしても上のような状態にしかならない理由。
それは、塗装がポリ塗装 だからです。
ギターの塗装には大きく分けて、ラッカー塗装とポリ塗装とあります。
ポリ塗装の場合質感がプラスティックのように固く、ナイフやスクレーパーで剥がしても薄く削れることは無く、パリパリと塗膜が割れていく感じにしかなりません。
ポリ塗装は傷に強く、多少擦っても傷になりづらいです。
風合いが変わらず長期間同じコンディションを保てます。
但し、紫外線、蛍光灯、太陽光などに当て続けると、変色します。
さて今回は、ボディは全て剥がしラッカーにてサンバースト塗装。
ネックはヘッド部にブランドロゴがあるので、ネック裏のみ剥がしラッカー塗装、
それ以外は全て、ラッカーの艶消しクリア仕上げのご希望でした。


この後はラッカーカラーでバースト仕上げに入るので、一気に進みます。
サンバースト塗装



少し乾燥させてから艶消しクリアで仕上げます。

ネック塗装

全体的にレリック気味に色を入れ、その後艶消しクリアにて仕上げました。

少し焼けた感じに仕上げました。

ノイズ処理


ワイヤリングをしてインストール。

ネック仕上げ


今回は指板も艶消しの為、まとめてバフで研磨出来ないのです。


弦を張って完了。


自然に焼けた感じにするには塗装が必要ですね。
上の2つの写真、同じネックじゃないみたいですね。


ニトロセルロースラッカーは経年で風合いがかなり変わります。
オールドギターの質感や経年でのレリックを楽しみたい方は、ラッカーにしてみてはいかがでしょうか?
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