Guitar Repair of the Day
今年1年、SNSやブログの投稿をご覧頂き誠にありがとうございました。
2020年度最後の投稿になります。
Martin D-35 – Loose Bracing
マーティンのアコースティックギター D-35です。
マーティンの修理依頼はとても多いのですが、その中でもD-35は多い気がします。
と同時に、修理内容も似ている気が・・・
今回はバインディングが剥がれただけ、と思い持ち込まれたMartin D-35でしたが、状態を見てみると・・・
ボディ側面のバインディング
ネック側のバインディング
何回かこのようなケースの際に書いていますが、バインディングが剥がれる原因は”歪み”によるものが多いです。
このように複数個所が剥がれている時は、どこかが歪んでいるのです。
ボディ内部を見てみると
案の定、ブレーシング(力木)が剥がれていました。
少し浮いているというよりは、全てのブレーシングが浮いています。
端っこは変形している位跳ね上がってますね。
1か所、1か所接着剤を付けてクランプしていきます。
専用の器具を使って中から持ち上げ、上からはストレートブロックで抑え込みます。
これで最後の接着。
合計6か所。
このまま1週間位放置し、完全に乾燥させます。
ボディ内部の接着が終わり歪みが取れたところで、バインディングの接着。
少し広めに剥がし固定していきます。
結局バインディングも収縮していたので全部剥がしました・・・
ネック部も同じように
殆ど全箇所剥がれていたので接着。
乾燥させて接着完了。
綺麗にくっついていますが、接着面は塗装が割れてヒビが入っています。
塗装が割れてバインディングが剥がれた箇所はデコボコになります。
ここでいつものドクロの出番。
タッチアップ専用のニトロセルロースラッカーです。
工房にて配合しています。
ご自分でタッチアップ塗装を行ってみたい方は こちらから購入可能です。
薄く薄く何度も重ね、穴が塞がったらカミソリで面を出します。
その後バフ掛けを行いポリッシュ。
全く段差なく綺麗になりました。
ネック側も同じように、バフ掛け。
ネック調整、サドルを少し整え、弦高調整。
無くなっていた低音もすっかり戻り、マーティンサウンドが復活しました。
今年一年ブログをご覧頂き、ありがとうございました。
来年はストレス無く、気持ちよく人に会える一年になるように!!
新年は、2021年 1月4日(月) 13時より再開いたします。
ギターアンプの修理、メンテナンス、改造、調整、等 承っております。
メールでのお問い合わせは こちら から
電話番号:098-923-0743
全国からの修理、改造など受け付けております。
沖縄県外から修理を依頼される場合は、必ずメールか電話にて状態をお知らせ下さい。
その後発送方法等をお知らせいたします。
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