Guitar Repair of the Day
GIBSON J-50
今年は台風が多いのもそうですが、湿度差が例年以上に大きい年です。
湿度コントロールされた店内でも湿度が60%を超える日があり、店内のギターもコンディションが悪くなっています。
20~30%の湿度差を繰り返す日が多く、アコギのブレーシング浮き、トップ浮き、ブリッジ剥がれ、ネック捻じれ、で持ち込まれるリペア件数が去年の倍以上になっています。
ギターについての本やネットからの常識では通用しない沖縄の気象環境。
亜熱帯でのギターの管理はお金も手間も予想以上に掛かります。
でも長い事それを怠ってリペアに出せば、もっと出費が・・・
今回もそんなブレーシング浮き…
弦高が高くなっている、との依頼。
測ってみると5mmほどに!!
サドルが少し高いのかと思いましたが、サドルの後ろのトップがかなり膨らんでいました。
内部のブレーシングも2箇所浮きが。
トップを抑えてクランプしながら、中のブレーシング浮きを再接着します。
サドル底面も少し研磨します。
トップもだいぶ、平になりました。
12フレット近辺で 2.5mm位まで下げられました。
沖縄でアコギを持つなら、最低でも 湿度計を買って設置して下さい。
小さいものであれば、ギターケースの中に入れられるサイズのものもあります。
あくまで目安ですが、基準を作り、年間の数値を知る事で、楽器保管の環境を整える事が出来ますよ。
アコギのブレーシング浮き、トップ浮き、ブリッジ剥がれ、ネック捻じれ などは 是非ご相談下さい。
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宜しくお願いいたします。