Guitar Repair of the Day
GIBSON 1967 ES-345 “G-Man” Special
67年製のES-345。ここまでに沢山の人の手に渡り塗装のリフィニッシュもされてきたようで、お預かりした時点では写真のようなチェリーのようなオレンジのようなカラーでした。
元々はビグスビーがついていたようで、ストップテイルピースに後から変更したようです。
ローターリースイッチの跡も残っていますね。
左のカッタウェイ近辺は何故かボコボコしています。
元の塗装を剥がしていくと、何度も何度も 剥がし-塗装 の工程を重ねたようで、TOP板、バインディング、バックが薄く減っていました。
今回のリフィニッシュに合わせパテ埋めして元のシェイプに近づけました。
インレイは少し形が違く位置もずれていたので新しくパールを埋めなおしました。
ヘッドストック側も、何度も何度もクラウンインレイを弄ったような跡が。
最終的には塗装にてクラウンインレイが仕上げてあったので、こちらもパールを削り出し改めて埋めなおし。
同時にインレイの位置も、少し上にずらしました。
オーナーの方の要望は、レリックでは無くオールド風な色合いのブラックへ再塗装。
マスキングをしてから塗装に入ります。
インレイデザインは60年代当時の形、位置に仕上げました。
i アイの丸の位置も元通りに。
この後、ラッカートップに着色を混ぜて、最終的な焼けの色を確認。
ボディ側もブラックへ。
バインディングのマスキングを外し、スクレーパーにて微調整。
こちらもアンバーで着色します。
オーナーと何度も確認しながら最終調整しようやく完成。
最終的に仕上げはバフを掛けないで、少しだけつや消しを入れてトップを吹きました。
少し使い込んだような質感が、ギラギラした新品感が無くいい感じです。
かなり長いこと掛かってしまいましたが、とても気に入って頂けたようです。
塗装、塗り直しをお考えの方はどんどんご相談下さい。
ラッカー、ポリ、エナメル、シェラック、顔料・染料などによる調色、
レジンを使った仕上げ、ファブリック埋め込み、蛍光、ラメ、などなど。
かなりマニアックな塗装も可能です。
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