Guitar Repair of the Day
GIBSON J-200
ギブソンのアコースティックギターJ-200。
外観は劣化や傷も少なく良い状態なのですが
やはり沖縄での保管のせいか、ボディが少し膨らんでいたり、ネックに反りがあります。
現在の弦高の状態は、12フレット付近で約3.5mm。
弦高をチェックする際に基準として12フレット付近の高さを測り、目標の数値へと直して欲しいとの依頼は非常に多いです。
但しネックの反りは色々で、12フレット付近のみ順反りになっている場合や、指板が波打ったように反っている事もあります。
ローコードを弾いている時は高さの違和感を感じないけど、ソロフレーズの時に高くて弾きにくい、など。
ネックは必ず、写真のような計測スケールで測り、どの部分に隙間が多いか?を見る必要があります。
今回は7フレット付近から順反りで15フレット付近まで開いているケース。
一旦トラスロッドの状態を確認。
少し締めた重みがあり、余り締めすぎると歪んでくるかもしれません。
余り締めすぎず
これで10~12付近が少し隙間がある状態。
この状態で弦高は2.7mm位。
一旦ネックがストレートになったと見立て、ナットとサドルの高さをチェック。
ネックがストレートの時に、ナットとサドルの高さのバランスが悪いと、弦を押さえた時に音程がシャープしたりフラットになったりします。
弦からフレットまでの距離を一定にして、押弦した時にボイシングが綺麗になるように微調整。
サドルは各弦の位置を調整しました。
これらの調整だけで弾きやすさもそうですが、コードを押さえた時のまとまり方が変わってきますよ。
季節の変わり目に楽器のコンディションは変化します。
湿気の多いエリアは出来るだけ抑えた方がいいけど、低すぎても問題です。
エアコン入れっ放しにしているけど反りが出てきた、という人は湿度が低すぎるかもしれません。
アコギのメンテナンス、調整、修理 はご相談下さい。
メールの方は こちら から
電話番号:098-923-0743
全国からの修理、改造など受け付けております。
沖縄県外から修理を依頼される場合は、必ずメールか電話にて状態をお知らせ下さい。
その後発送方法等をお知らせいたします。