Guitar Repair of the Day
Guild DV4
ギルドのドレッドノートタイプのアコギ。
スプルーストップにマホガニーバック・サイド。
ブリッジがかなり浮いてしまっています。
ブリッジ浮きのリペア依頼はとても多いのですが、皆さん
「何故浮くんですか?」
「どのようにすれば防げますか?」
という質問を頂きます。
買って数日で浮いてくる場合もあれば、長い時間をかけて隙間が徐々に広がるケースもあります。
完全にチューニングが合った状態でネック、ブリッジには数十キロの力が掛かっています。
長期間弾かない場合は弦を緩めて保管下さい。
弦高が少し高くなったと感じたり、トップ面のブリッジから下が膨らんできたり、ブリッジに隙間が見えた時は直ぐに弦を緩め、修理に出して下さい。
そのまま弾き続けると中のブレーシングが浮いてきたり、ブリッジがバッキッと剥がれ、塗装も割れてしまう事があります。
修理前の時点で、これだけ隙間がありますね。
一旦剥がします。
少しずつ熱を加え、ブリッジを温めていきます。
何度かスクレーパーを入れながら、接着剤を丁寧に剥がします。
綺麗に剥がせました。
この時点でトップに膨らみがありので、クランプで挟み込み矯正します。
と同時に、ブレーシングに浮きが見られたので、リフターで持ち上げながら接着。
接地面、ブリッジ底面を綺麗に研磨。
隙間無く接着剤を塗ってクランプで固定します。
挟み込み固着すること数日。
隙間無く接着完了。
一度持ち上がったトップは、完全にはフラットになりません。
お尻が持ち上がった分、ブリッジ側は少し高くなるので、サドルをほんの少しだけ研磨。
抜けの良い、カラッとしたサウンドが戻りました。
アコギのブリッジ浮き、剥がれ、トップの膨らみ、等 お気軽にお問い合わせください。
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