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04月01日 – Fender Princeton Amp – スピーカー交換

Amp Repair of the Day

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Fender Princeton Amp

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1964年製のフェンダー プリンストンアンプ。

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電源は入るけど全く音が出ないとの事でした。

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もしこのような事になったらむやみに電源は入れず、先ずはスピーカーの状態をチェックしてみて下さい。

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導通があって抵抗値が出ていれば本体内部の可能性が。
スピーカーの導通が無い場合は、外部のキャビネットなどに繋いでみて下さい。
音が出ればスピーカーユニットの故障です。

今回もスピーカーが壊れておりました。

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一応内部も全てチェック。

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先ずは真空管測定。

どれもヴィンテージな真空管でしたが、全て違うメーカー。

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こちらはRCAのパワー管。
測定器ではかなりの劣化が見られます。

他のパワー管もほぼジャンク物。

プリ管も同様でした。

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内部基盤は綺麗な状態。

但し、それぞれのパーツは劣化が見られます。

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スピーカーの刻印も1964年。

55年経過しています。

定年して下さい。

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今回はJENSEN製のスピーカーへ交換。

少し出力の大きいものにしました。

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トーレックスの劣化も見られますね。

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こちらも補修。

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剥がれやすいコーナーはタッカーで固定。

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一応音は出るようになりました・・・

フェンダーのヴィンテージアンプは年代毎に、ツイード期、ブラウンフェイス期、ブラックフェイス期、シルバーフェイス期とございますが、こちらは63年から67年に製造された通称黒パネと呼ばれる時代の物。
年代によって基盤の設計、回路図、整流方法、などに違いが見られるので、同じ系列のアンプでも音色に違いがあります。

どれが良いという基準は、劣化パーツが無く正しい電流・電圧で駆動している物であり、ヴィンテージだから音が良い、という基準の無い先入観は捨てたほうが良いです。

こちらのアンプもかなりの箇所で(フィルターキャップ、デカップリング抵抗、プリ管、パワー管、)劣化が激しく、パワーが出ないので全てのつまみを最大で使用し続け、スピーカーに負荷が掛かったのでしょう。

取り敢えずはスピーカーの交換で音は出るようになりましたが、内部パーツを変えるとオリジナルでなくなる、音が変わってしまう、との事で修理はしない事になりました。

最終的な判断はお客様が決める事ですが、55年も経ったアンプの状態は、枯れたヴィンテージの音?よりも回路図通りの数値で動いている状態のほうが、発売当時の音に近いと思います。

ちなみにこのお客様は、ギターもアンプも 相当数のビンテージ品をお持ちなのですが、いつもヴィンテージの価値観について、喧々諤々させて頂いております(笑)

ギターは年数が経った経年の音が味になりますが、アンプの劣化はパワーが無いショボい音でしか無いです。

ヴィンテージアンプの修理、改造、メンテナンス などはご相談下さい。

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宜しくお願いいたします。


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