Epiphone Thunderbird IV
Repair of the Day

Epiphone Thunderbird IV

エピフォンのサンダーバード、塗装の依頼です。

オリジナルはヴィンテージサンバーストカラーでしたが、今回はボディをヴィンテージホワイトに、ネックをブラックにとの指定。
オリジナルでホワイト仕様はあるみたいですが、ネック裏のカラーとインプットジャックの位置を変更してNikkiっぽく仕上げてみました。
塗装剥がし

まずは剥がしから・・・
平面は電動サンダーで。
細かい部分も沢山あるので手作業と並行して。
かなり時間が掛かります。

フィラー、ウッドシーラーを終えて一旦平滑研磨。
舟形ジャック穴

今のうちに船形ジャックの穴を掘っておきます。

結構これの位置だしが大変でした。
塗装 下地

そして、サンディングシーラーを塗布。
何回かに分けて吹き付けます。

乾燥後は研磨、研磨、研磨。
スカーフネック

さあ、ネックに取り掛かろうと塗装を剥いでみたら、ネックとヘッドをスカーフジョイントにて接着してあったのですが、その部分に亀裂が!!
ほとんど割れですね。

一旦接着、固着待ち。

固着後の強度次第で、補強材をいれようか入れないか。
でもかなり強度があったので、このままいきます。
塗装 白

いよいよボディの着色。
通常のホワイトより少し黄色・アンバーっぽいヴィンテージホワイト。
途中、少し緑っぽくなったみたり、黒とのバランスが微妙だったり。
何度か調色を行って、ようやくこの色味に決定。

この後トップを吹いて、水研ぎ作業、バフがけ。
フレット研磨

フレット上面も綺麗にしました。

ホワイトボディにオールブラックパーツ。






塗装案件は記事にするとビフォーアフターの代わり映えが分かりやすいですが、時間軸を表すのが難しいです。
今回もトータルで3か月位掛かってしまい結構難産でした。
塗装を剥がしてみたらスカーフジョイント部分に亀裂があったり、少し黄みがかったヴィンテージホワイトは色味によってブラックと合わなかったり、ジャックの位置が意外と難しかったり・・・
でも出来栄えは上出来で喜んで頂けました。
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