Guitar Repair of the Day
GIBSON Hummingbird
ハミングバードのブリッジ浮きの修理です。
アコギやウクレレの修理の中で、ブリッジの浮き、割れ、変形、等で持ち込まれるケースは週に1本位の割合で入ってきます。
沖縄の場合、はっきりとした四季が無く、急激に気候が変化する時期があります。
南から海水を含んだ湿った風が数日間吹き続けたかと思うと、急に風が北に変わり寒くなったり。
夏よりも温度差のある時期は楽器には最悪の環境かもしれません・・・
なるべく窓を開けない部屋で年間通じて温度、湿度の変わらない状態で保管するのが望ましいですね。
部屋に一台、温度/湿度計を置いておくだけで目安が分かると思います。
さてブリッジ浮きですが、剥がれと同時にトップの塗装も剥げてしまいました…
ヒーターで徐々に熱を加えてブリッジを温めます。
温度を計りながらブリッジの下にスクレーパーを入れて剥がしていきます。
ブリッジ前方の塗装面がブリッジのめくれで割れてしまい剥がれてしまいました。
軽くヤスリを掛けて剥がれた部分を修正し、着色をしてタッチアップ。
何度か試しながらなるべく近い色を出しましたがサンバースト部分もあるので、完全に同じ色にはなりませんでした。
しばらく放置し乾燥させます。
剥がれた淵の部分が濃くなってしまいましたが、TOP面のデコボコは全くありません。
それでは接着します。
ピンで位置を決めて暫し固着。
クランプで、1週間~10日ほど様子をみながら固定。
裏側にクラックがあったので、クリアでタッチアップ。
これ以上広がらない程度に溝を埋めました。
サドルを製作して完了。