KAMAKA Tenor Ukulele
Repair of the Day
KAMAKA HF-3
ハワイを代表するブランド カマカのテナーウクレレ。
オールハワイアンコアボディ
サイド割れ
今回はスマホを落としてしまい、ボディサイドが割れてしまったケース。
亀裂が見えます。
内部の貫通を調べると、結構開いていました。
接着
割れ目の隙間から接着剤を流し込みます。
内部に木材のパッチを張り付ける為、ワイヤーを通します。
パッチ & クランプ
専用のペグで外側から引っ張り上げ、パッチを密着させて接着します。
開いたトップとバックを固定させる為にクランプも行います。
内部のパッチは薄くしてラウンド状にし張り付けました。
乾燥、研磨
1週間ほど乾燥を待って状態確認。
隙間にラッカーを流し込んで割れ目の境を無くしていきます。
乾燥後に研磨を行い完了。
触っても継ぎ目は全く感じないです。
真ん中の黒い点はピアノ線を通した穴の跡。
なるべくボカしたのですが、アップにすると分かりますね。
弦を張って状態確認。綺麗なサウンドに戻りました。
ウクレレのボディやサイドが割れてしまった場合は、なるべく早く弦を緩めて直ぐ修理に出して下さい。まだ大丈夫と判断し、弦を張ったまま弾き続けると、割れ目から全体のバランスが崩れて修復が難しくなります。
ウクレレの修理は お気軽にご相談下さい。