Guitar Repair of the Day

YAMAHA F-36PJ – Broken Neck

ヤマハのアコースティックギター F-36PJ。
ヘッド部分
別におかしくみえませんね。

ボディ部分も、普通に弾けそう。
ネック折れ

でもヘッド裏をみると・・・
なんとも無残な。

そんなに古いモデルでも無く、高級なモデルでもないのですが、ずっと弾いてきたギターのネックが折れてしまったらどうしますか?
もしくは折れてしまって捨てようと思っていたギターを貰ったら?
当然安く直せれば直して使いたいですよね。
問題は値段なんです。

ここまでぱっくりいってると、どうしても補強を入れないともたないです。
なるべく安く仕上げます!!

先ずは接着から。
注射器に薄く溶いた接着剤を入れ、全体に流し込んでいきます。
何度か流し込んで、最後に少し粘度の高い接着剤を。

そのままクランプします。

はみ出た接着剤を取りながら固定し、このまま1週間くらい放置。

10日くらい置いてみました。
すっかり水分も抜けて、カチカチに固まっています。
このままでもいけそう!
でも40~50キロの弦の張力が加わったら・・・

補強を入れましょう。
トリマーで溝を掘っていきます。

折れた割れ目に合わせて、溝の位置をずらして掘ります。

今回は塗装なしでなるべく目立たないように、同じ色合いのマホガニーにしました。

溝に合わせて削り出し。

接着剤をつけて、補強材を抑え込み。

クランプで押さえて、また1週間くらい。

補強を入れてカーブナイフで綺麗にトリムした状態。
このままでもいいのですが、少しだけ塗装します。

ステインで着色し色合わせ。

シーラーを吹いてからトップを数発吹きます。

ぱっと見、折れたのは一目瞭然ですが、一番安く抑えるにはこの位で・・・

再度は目止めと塗装だけ。

表面は段差も無く、弾くには全く問題ないです。

弦を張って数日様子をみましたが、チューニング落ちも無く大丈夫そうです。

ネック調整、サドル研磨をして弦高を調整。
これで捨てずに、バリバリ弾けますよ!!
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