Voyage-air Guitar

Repair of the Day

Voyage-air Guitar

一見普通のアコースティックギターに見えますが

ネックジョイント部分から折畳めて収納することが出来るようです。
ネック状態

今回は落としてしまって折れてしまったケース。

折れて直ぐに持ってきて頂いたので、欠けた部分が無く綺麗に修理出来そうです。
接着

一旦接着をして接合部の様子を見ます。

接着剤を塗り、クランプで締め上げ1週間位。
補強材

綺麗に接着完了。
強度もありそうですが補強材を入れる事にしました。

トリマーで2本木片を入れるラインを掘ります。

2本の溝を掘りました。

右斜めに折れ目があるので少しずらしてます。

今回は塗装をしないので、元のネックと同じマホガニーの木片。

接着材をつけクランプし、また1週間位放置。
補強部加工 フレンチポリッシュ

クランプを外したところ。
出っ張った部分をナイフで落としトリミング。

綺麗に面を出して水を付けた状態。
このまま塗装をせずに、フレンチポリッシュで仕上げます。

フレンチポリッシュとは、ラックカイガラムシと呼ばれる虫が分泌した成分を乾燥させて砕き、アルコールなどで溶かしたトップ材。主にバイオリンなどのフィニッシュに使われています。
薄く塗っては乾かし、数十回から数百回塗り重ねます。
徐々にレイヤーが厚くなり光沢が出来てきます。

元々のネックがかなり使用感があり、マット仕上げのような状態なのでポリッシュはせずに馴染ませました。
組み込み

ペグを取り付け

弦を張って数日様子をみます。
チューニングも問題無く、しっかり強度も出ています。

少しサドルを削って弦高を下げました。
かなりボリュームもあり切れの良いギターでした。
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