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BEHRINGER ULTRATONE K3000FX – POT交換

サウンドハウス

BEHRINGER K3000FX

Repair of the Day

BEHRINGER K3000FX

キーボードアンプとなっていますが、1CHにはマイクも繋げ、4CHのPAミキサーとして使用可能。

グライコもあって各CHにエフェクトもかけられ、持ち運び可能な簡易アンプスピーカー。

ガリ

長年使ってきたせいかマスターのガリが酷いとの事でした。

基板

問題のマスターのポットを外してみると、周りはベタベタ。

接点復活材を吹きかけた模様。

ギターでもベースでもアンプでも、ポットにガリが出た場合に接点復活材は ”絶対” 吹き付けてはいけません。(原則として)

劣化して傷がついてガリが出ているポットは早急に変えましょう。

接点復活材で傷が復活するわけではないですから。

ギターやアンプの隙間からこれでもかっていう位に接点復活材を吹きかけているケースはとても多いです。余計な部品にも、基板にもびっしりと吹きかかってしまいます。

接点復活材の中身は石油系の溶剤。

ポットの中のグリス(油)は溶けてくるし、基板上のゴムは必ず劣化してきます。

昔のベークライトの基板も接点復活材で変形してきます。

接点復活材は万能スプレーではありません。

正しく使えば “一時的に” 症状は改善しますが “完全復活” は絶対しません。

この写真はエアーのみで基板上の接点復活材の油をペーパーへ飛ばしたもの。

これだけの溶剤が蒸発せずに基板や関係無いパーツ内に残ってしまいます。

ポットの隙間から中に吹きかけてもポットの中のグリスが溶け出してしまい、ポットのトルクはスカスカに。隙間に余計にゴミが溜まってガリが酷くなることも。

ガリやノイズが出てきたら新品に交換しましょう。

基板のジャックの隙間に 何か がミイラ化してました。

音出しテスト。

ガリも無くトルクも戻りました。

※ちなみに 何か問題・トラブルがあった時は、WD-40なる製品をふきつければ全て解決すると思っている人が結構多いようです。(日本だけじゃなくアメリカ人も)

少なくても “楽器” には使用しないほうが賢明です。

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