Guitar Repair of the Day
Fender USA American Standard ST
フェンダーUSAのアメスタ。
クラッシックなデザインのサンバースト仕様。
今回はチューニングを安定させる為、精度の高いペグへ交換。
交換するのはGOTOH製のSD91-MG。
外見は変わらずロック機能を追加できます。
ブッシュのサイズは一緒なのですが、新品のペグと合わせる為両方交換。
写真を撮り忘れましたが、ペグの下にGOTOH製のスペーサーをかましています。
ペグの接点をヘッド裏へめり込ませる事無く、面を安定して密着させる事が出来ます。
次に、ピックガードも交換致しました。
Fender純正のべっ甲柄のピックガード。
ピックガードを交換する場合、穴位置が微妙に違う場合があります。
元の穴位置と新しいピックガードの穴位置が完全に一致していない場合は、ボディの穴を一旦埋めて新しいピックガードの穴位置に合うよう開け直します。
今回交換したべっ甲の3plyの場合、穴位置が正確で無いと歪みや縮みが生じてきますのでご注意を。
白からべっ甲なので雰囲気がガラッと変わりますね。
続いてナットの交換。
多分、色々な太さの弦を試して使ったのでしょうか? ナットの溝が広がっていたり、低くなっています。
最終的に自分の好みや好きなテンションの弦のゲージが決まったら、ナットは交換しましょう。
弦の太さに合わせて切られたナットを使用していないと、ナットの溝はどんどん広がっていきます。
弦をチョーキングしたりチューニングを合わせる度に、ナットの溝を縦方向に弦が動きます。
これを繰り返す事で溝が徐々に削れて行きます。
溝の幅よりも細い弦のゲージを使用した場合隙間が出来ます。
この為、弦の縦方向の動きに加えて横にも動くので、溝の幅が広がっていきます。
溝のサイズが合っていないと、ナットから嫌な周波数の軋む音が聞こえてくると思います。
ナット鳴きが生じたら、すぐにナットは交換してください。
元のナットを丁寧に外します。
当店では基本的に、牛骨のナットを使用して、一から削り出して交換しております。
ナットのスロットの幅に合わせて削ります。
ナットの底面がぴったりネック面と接しているのが理想です。
弦の伝導を正しく伝える為に、時間を掛けて溝にフィットさせます。
ある程度の高さまで成形したら、弦の溝位置を決めて切り出していきます。
何度も何度も弦高、フレットを押さえた時のピッチを確認しながら溝の高さを調整。
位置が決まったら、コンパウンドで磨いて完了。
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