Bass Repair of the Day

Fender Old PJ Bass and Neck
人の人生に”生き様”があるように、楽器の歴史は”弾き様”に現れますね。
手に取ってみて何の癖も無いオールドもあれば、ネックの手触り一つで
直感的に、好きな物、相性の合わない物・・・
このベースは明らかに、私の人生より長い”弾き様”を経たベースのようです。



現在はバルトリーニのPU、バダスのブリッジ、フレットレス化、されていました。

出力が不安定で若干低域が落ちるとのことで、POTの数値を図ると、かなり低め。
CTS製のPOTに変更し、ガリのあったアウトプットジャックも交換。
ネックも弦のテンション感がなくならない程度に、ストレートに戻し、弦高も調整しました。
ギリギリまで低めに、との依頼だったので 結構悩みました^^

それにしても、特定のサウンド、ジャンルを引き続けた楽器は、独特の周波数帯域をもっています。
フレットレスを奏でるフレーズは、ジャコパスの それ だし、低めにセッティングされた弦高により
指板をはじくサウンドは、このベースでないと 出ないサウンドでした。

やはりリペアの仕事は、マニュアルやステレオタイプなパターンで行うのでは無く
その楽器が持つ ”それ” を感じ取らなければいけないですね、と改めて感じた1本でした。
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