PETERSON P100G
Repair of the Day
PETERSON P100G
ピーターソンアンプのメンテナンス。
持ち込まれる症状のほとんどが、ポットのガリ、出力不安定、チャンネル切り替え時のポップノイズです。
基本的に回路図の無い製品の修理は受け付けていないのですが、ピーターソンは一度、全バラシをして回路図を書き出したので、かなり助かってます。
私が一番初めにピーターソンのアンプの音を聞いたのが10代の頃。実家の近くで母の親友がやっていたライブバーに出ていた方が使用していました。
M-Bandのギタリスト 岩田浩史さん。
10代の私にとって一番最初に、プロとは何なのか?ギターはどうやって奏でるか?を教えてくれた恩師です。
狭いバーで、お客さんの耳に丁度良いボリュームで、歌を活かしながら、魅力のある音をどう出すのか?
当時の私には、魔法の箱のように見えたピーターソンのアンプ。
その時の音は忘れる事の出来ない”音”として記憶されていて、今もこうしてアンプの修理をする際に、とても参考になっています。浩史さんが残してくれた”音”の形見です。
少し話がそれましたが・・・
そんな理想の音に近づけるべく、修理を行いました。
各部チェック
基板裏
写真のように、基板上のセメント抵抗がかなり熱をもち、基板裏が焼けてきます。
酷くなると、プリントが剥離している物もあります。
POT交換
ポットは全て交換。
半田吸い取り機が便利!!
全て交換しました。
リレー
この透明の箱がリレーボックス
チャンネルを切り替えます。
リレーも交換します。
コンデンサーも交換
諸々交換して、各部測定。
このスピーカーが決めて。
ガリも無くなり、出力も安定し、ピーターソンの音が蘇りました。
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